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ふと・・・自分の人生や、周りとの関係について考える時、
精神分析や、自己啓発の本を読んだりしてきましたが、
最近またそういう機会があり、何気なくネットで調べてみると、
ジッドゥ・クリシュナムルティという方を知り、
その方の「人生をどう生きますか?」と言う本を買って読んでみました。
クリシュナムルティと言う方については、Wiki等を参照してもらうとして、
(本を読む前に、彼がどういう人かを、端的にでも知っておいた方がいいです。)
今まで自分が読んできた本とは、考え方が大きく違いましたが、読み進めるうちに、
とても共感できる内容でした。
自分はこの本を読んで、自分と言うものが以前よりも理解できたました。
ここからは、例をもって説明して行きたいと思います。
自分の心の中をイメージすると、いつも砂漠でした。
そんな砂漠の中に、自分がいました。
自分は、この砂漠にいるのが寂しくて、
その寂しさを少しでも満たしたくて、
ゲームをしたり、バイクに乗って走りる事で得られる、
楽しい気分になる「水」を、自分は砂漠に注いでいました。
その「水」は、注いでる間は、砂漠を潤す事ができましたが、
「水」が無くなった時、すぐに干上がり、また元に戻ってしまいました。
そしてこの本を読んで、気がつきました。
今まで砂漠の上に立っていたのは自分ではなく、砂漠自体が自分の「心」で、
砂漠の上に立って、「水」を注いでいたのは、自分の「思考」だったのです。
多くの自己啓発の本では、上の例で言う、自分(=思考)を変革する事に重点をおていましたが、
この方は、思考を注意深く観察するで、自分がどうあるべきかを、人に提示されるのではなく、
自分自身で知る必要がある、という事に気がついてほしいと述べておられる様に思えます。
この本を読み終えて、気がついたのは、自分の気持ち(=心)を言葉で表現するには、
あまりにも言葉の表現力が足りないという事。
心が感じる事を、言葉というフィルターを通して、意志を伝達する以上、
そこには必ず、誤解やズレが生じてしまいます。
これが例えば、顔を合わせて話している時なら、相手の表情等からうかがい知る事も
可能ですが(それでも真に伝わる事はないですが)メールやチャットだと、文面だけでは
それ以上に伝わらない事が多く、そういう些細な行き違いが、悲しみを生むものだと、
改めて感じました。
読む人によっては、とても難解な本ではあると思いますが・・・
(この本的に言えば、難しいと思うのは、なぜ難しいと思うのかという事になりますが)
一度読んでみる(但し文字を追うのではなく、イメージをしながら)価値はある本だと思います。